2006年12月02日

【秋田編7】あけぼの

大館を発車して、靴下を脱いでくつろぎモードに入っているとまもなく検札。
一瞬、ドアの開け方が分からなくて戸惑う。埋め込み式のノブなのだ。扉は折り戸になっている。
 
冷めないうちに、とりめし弁当で夕飯にする。大館駅は駅弁の「鶏めし」が有名だが、ワタシの目の前のこれはコンビニの350円のやつである。とは言っても、これはこれでおいしい。小さい弁当なので足りないかなとも思ったが、直前にピザまんを食べていたこともあり、これで充分だった。
 
「あけぼの」のソロは起きあがっていると圧迫感があるので、食べ終わってすぐに寝ころぶ。明日の朝には立派な秋田牛になっているかもしれない。
灯りを消して寝ころんでいると、空が見える。
次第に暗さに目が慣れてくると、星が出ているのが分かるようになった。
さらにじっと見ていると、かなりの数の星が見えることに気がつく。
満天とは言わないけれど、確実に4等星までは見えている。
 
列車は八郎潟付近を走っている。ワタシの15号室は八郎潟の方を向いている部屋なので、空を遮るものはない。遠くに丘の稜線が時々見えるくらいだ。
カシオペアを見つけた。
これを皮切りに、北極星の位置が分かればあとは大体の星座は分かる。
列車が向きを変えるたび、クリスマス・クロスになったはくちょう座、ペガススの四辺形などが窓の外を彩ってくれた。きっと、反対側の部屋からは華やかな冬の星座が見えるのだろうが、こちらもなかなかだ。
五能線ではムードに欠けて聞く気になれなかった山崎まさよしをかけてみる。寝台車に寝ころんで星を見上げながら聞く山崎まさよしは、心にしみた。
 
八郎潟を抜けると、遠くに光る塔が見えた。あとで調べたところによると、秋田港のセリオンというタワーらしい。これが見えると、まもなく秋田。
 
部屋の外でお客2人と車掌の声がする。どうやら部屋を間違えている人がいるようだ。この辺の人は声が大きいのか、それとも防音性がないだけなのか、廊下の声がすべて聞こえる。
 
「あけぼの」は羽越〜信越〜上越〜高崎線まわりで上野を目指す。
もともとは奥羽本線で福島回りだったのが、山形新幹線開通で陸羽東線小牛田回りになり、後に「鳥海」と統合される形で現行ルートになったという歴史を持つ列車だ。
ワタシは現行ルートになってから、酒田〜大宮間でこの「あけぼの」のソロを利用したことがある。
なので、酒田までは起きていようと思った。
 
秋田発車後も飽きずに星を眺めている…微妙におやじギャグ。
こんなに星を見たのは群馬県立ぐんま天文台に行ったとき以来かな。あのときの景色も素晴らしかった。
象潟付近で海沿いを走るようになる。水平線近くに漁船の漁り火が見える。しかし、空には雲が出てきてしまった。
酒田では地面が濡れていた。少し雨が降ったらしい。とにかく目標の酒田には着いた。さて、寝ようか。
ぐんま天文台への旅や、酒田の旅の記憶に包まれながら眠りについた。
 
目が覚めたのはすでに埼玉県に入った行田付近だった。天気は雨。秋田で降られなくてよかった。
見慣れた大宮を過ぎて、上野駅は13番線の到着だった。13番線は行き止まりの櫛形ホーム。長距離列車の終点にふさわしい形をしている。
ずっと単機で牽引してきたEF81の赤いボディを「ごくろうさん」とポンと叩いて、この旅の区切りとした。
 
秋田編 おわり
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2006年12月01日

【秋田編6】再び大館

東能代での選択はいくつかある。
最終的な目的は寝台特急「あけぼの」に乗ることで、そのB寝台個室「ソロ」は弘前から取ってある。
今から弘前まで戻っても発車に間に合わないので、どこかでこちらに向かってくる「あけぼの」に乗らなくてはならない。それをどこにするか。
ここ東能代で待っていてもいいし、鷹ノ巣や大館でも構わない。碇ヶ関まで行くと途中ですれ違ってしまうので、北端は大館だ。あるいは逆に先行して南下し、秋田で待ってもいい。
 
もうひとつは、夕飯をどこかで取らなければならない。あったかい駅ソバと思うが、東能代にも大館にもない。鷹ノ巣も期待しちゃいけないかもしれない。
とすると秋田だが、すでに秋田行きの「リゾートしらかみ4号」を降りて見送ってしまった。
やはり「かもしか5号」で、大館に戻ろう。駅前の状況が多少分かっている方が行動しやすい。
この辺ではシャワーつきのマンガ喫茶など望めないだろうから、待ち時間は短い方がいいし。
 
「かもしか5号」は昨日の3号と同じ485系3連。最後部の半室自由席(禁煙)は、昨日の3号よりも混んでいた。と言っても、窓側の席が全部埋まって、通路側の席が半分ほど埋まっているくらいだ。
それでも立ち客がいるのは、短区間の乗車が多いのと、窓側の席の人が通路側の席に荷物を置いたままどけようとしないせいだ。マナー違反だが、みんな当たり前のようにやっているところを見ると、いつもこれくらいの乗車率なのだろう。
 
ワタシは一番後ろの通路側の席に座り、次の二ツ井で窓側の席が空いたのでそっちに移る。
外は暗く、景色はもう楽しめない。車のライトと、自動販売機の灯りが妙に目立つ。
乗車時間35分程度で再び大館に到着。これで今日は五能線まわりでちょうど一周したことになる。
 
「あけぼの」の発車は19時28分。37分間の待ち合わせだ。
この間に夕飯を調達しなければならない。
昨日のホテル付近のモスバーガーにするか、それともコンビニにするか。
…モスに寄るのは面倒だ、全部コンビニで済ませよう。
駅から徒歩5〜6分のサンクスで弁当と明日の朝食のおにぎりを買い、駅に戻る。
温かいのも欲しかったので、駅構内のニューデイズでピザまんと「名物」と書いてあった酒まんじゅうも買い込む。
待合室に戻ると「あけぼの」の改札が始まるところだった。
 
「あけぼの」の先頭はEF81。赤い機関車が青い客車を従えてやってきた。
ホームにはそれなりの人数が各車両の乗車口に並んでいる。ガラガラの列車ではなさそうだ。
ワタシの予約したB個室「ソロ」は5号車。部屋番は15。「リゾートしらかみ」でも席番が5番だったし、今日は5に縁があるなあと思ったら、車両まで「オハネ24−555」。me wanna, you wanna, everybody wanna wanna GO!GO!GO!
…やばい、この曲は耳について離れないのだ…。
 
「あけぼの」のソロは実は2回目。これは先日の「富士・はやぶさ」のソロに比べるとひどく狭い。
天井は低いし、足元のスペースもカバンを置くのが精一杯。広さでいえば富士>北陸>あけぼの。居住性は悪いが、線路と平行な方向で窓際にベッドがあるので寝ながら外を見るにはこっちの方がいい。15号室は1階だが、2階の部屋は窓が屋根のカーブに沿って曲面ガラスになっているので寝ながら空がよく見えそうだ。
扉は暗証番号式のロックで、持ち歩くカギはない。
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2006年11月30日

【秋田編5】五能線

「リゾートしらかみ」4号は3両編成。真ん中の車両はボックスシートになっていて、グループ用だ。
ワタシの席は最後部車両の5番のD。残念ながら山側だ。
車内は結構すいている。ガラガラと言ってもいいくらいだ。海が見えるところになったら席を移動すればいいか。 
 
発車して間もなく、リンゴ畑の中を行く。その向こうには津軽富士こと岩木山。車内アナウンスでガイドが入る。この区間は山側で正解だ。
途中、列車は意外とこまめに停車していく。買い物袋を下げた人の姿もあり、本数が極端に少ない五能線ではこの全席指定のリゾート快速も生活列車としての側面を持っていることがわかる。
 
五所川原。ストーブ列車で有名な津軽鉄道はここから分岐する。
ここで、ワタシの隣から反対の窓側まで、5番のA・B・C席に3人グループが乗ってきた。他の席はガラガラなのになぜ…。
乗ってきたのは女性3人組。早速食べものを取り出して…横目で見て「ええええ!?」と言いたくなる量のお菓子が出るわ出るわ…。観光か買い物の帰りに乗ったと思われるのに、タッパーに入ったフルーツから、どこかで買ったのかケーキまで登場。これはすごい…。
海も見たいし、できれば早く降りて欲しいな〜…なんて思っていたが、検札の時の車掌さんとの会話でこの人たちもワタシと同じ東能代まで行くことが判明。荷物が少ないし、話し声に津軽だか秋田だか北東北の発音が混ざるので地元の人かと思ったのだが…。
 
15:40、鰺ヶ沢到着。ここから海沿いを走る。次の停車駅である深浦までは50分かかるので、この時点で空いている海側の席に移動すれば、50分間は海を楽しめるというわけだ。
五能線は、本当に海に近いところを走る。
そして方角的に日が沈む方向なのだ。沈んでいく夕日を見ながらの列車の旅はすばらしい。
途中、千畳敷という駅と同名の名所を通過するときは、列車が徐行するという計らいもあった。
丸い夕日が水平線に近づいていって、水平線に接するとき、水面に映った夕日とつながって雪だるまのような形になり、半円になり、水平線に消え、薄暮が残り…プラネタリウムでもなければ普段こんなに日没をじっくり見ることもないだろう。いい体験ができた。
 
深浦では「リゾートしらかみ」同士の交換で停車時間が長く、ホームに出て気分転換。
まだ車内はすいているので、もう一駅くらいは海側に座っていてもいいかな。
朱い空が紫になり、紺になっていく様子を見ながらもう一駅だけ海を堪能する。
「ウェスパ椿山」という駅は、駅前の建物が西洋風になっているようだ。ここで大量に人が乗ってきてほぼ満席になる。
すっかり日は落ちて夜になったし、元の席に戻ろう。
 
となりの女性3人組は相変わらずお菓子を広げている。
他の席も夜になったためか(と言ってもまだ5時なんだが)宴会が始まっている。車販では予約制で「晩酌セット」というのも売っているようだ。車内宴会の声、子供の遊ぶ声、おばちゃんたちのおしゃべりの声で車内は何だか落ち着かない。ううむ、一転してムードのない列車になった…。
 
暗くてよく分からないが、どうやら海から線路が離れたらしい、という頃に能代到着。バスケで有名なまちなので、ホームにもバスケのゴールがある。ここでシュート練習などやったら…キケンか。
能代の次が東能代。いよいよ旅も終盤、乗りかえだ。
 
乗りかえの時間を利用して、駅前に出てみる。
寒くなってきたし駅ソバでもないかな〜と思ったが、なかった。コンビニもなし。
そもそも、街の中心は奥羽本線の東能代ではなく、隣の五能線・能代駅の方らしい。この点は大館と同じ構造だ。
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2006年11月27日

【秋田編4】奥羽本線

701系。ロングシート3扉の味気ない車両は旅行者には評判が悪い。いや、他の人は知らないがワタシは好きじゃない。でももう北東北の電化区間はほとんどこれしか走っていないのであきらめるしかない。
 
車両がこんなのでも(笑)車窓の良さは変わらない。大館から北に向かうと、次第に左右の山が迫ってきて、沢筋を山の方に分け入っていく感じだ。紅葉には遅いが、葉がすべて落ちたわけではない晩秋の風景だ。
長めのトンネルをひとつふたつ抜けると、勾配が下りになった。どうやら県境を越えて青森県に入ったようだ。いつの間にか東北自動車道が平行している。これが仙台や大宮に通じているのかと思うと、当たり前なのだけどなんとなく感慨深いものがある。
大鰐温泉駅。弘南鉄道の車両が見える。どうやらあれはかつての東急7000系のようだ。パイオニア台車もそのままの姿を見ていたらとても乗りたい気分になったが、その時間的な余裕はなさそうだ。あの車両も、過去にワタシも東急で乗ったことがあったやつかもしれないな。
 
石川という駅で高校生がたくさん乗ってきた。日曜日なのに、なにか行事でもあったのかな。
その次が弘前。じつはこれから乗ろうとしている「リゾートしらかみ」は、青森を発車して五能線の分岐である川部を通過して一旦弘前に来て、また川部に戻って五能線に入るという動きをする。それを知ったのはさっき時刻表を見てのことだ。指定券は川部から取ってあるが、たぶん弘前から乗っても大丈夫だろうと思う。うーむ、ここで降りるか、川辺に行くか。
 
結局、川部に行くことにした。弘前はまた来る機会がありそうだが、川部で降りる機会はそうそうないだろうという判断からだ。
弘前の次の駅は「撫牛子」。これで「ないじょうし」と読む。なんでだ??
 
川部。
岩木山が見える眺めのいい駅だ。待合室にはストーブがついていた。
駅前は…うわー、見事に何もない。キヨスクも駅ソバもない。同じ列車で降りた高校生を迎えに、クルマが何台か着いていた。それらが去ると静かなものだ。
駅前を歩いてみる。住宅はそれなりにある。が、時間をつぶすような喫茶店などはない。一回りして駅に戻り、1軒だけある商店(コンビニではない)の自販機でコーヒーを買う。
背後の線路を「リゾートしらかみ」が弘前へ走り抜けていった。あれが戻ってくるのを待つわけだ。
待合室のストーブの前でコーヒーを飲みながらしばしボーッとする。親子連れが駅に備え付けのパンフを折って紙ヒコーキを作っている。駅前もほとんどクルマが通らないので、そこで飛ばして遊ぶようだ。ほほえましいが、駅のパンフを使うのはルール違反な気も…。この時間に駅から離れないのだから、この親子も「リゾートしらかみ」に乗るのだろう。
 
「リゾートしらかみ」4号。いくつか編成があるが、今日は「青池」編成だ。
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2006年11月26日

【秋田編3】大館

ホテルは大館駅前の「ロイヤルホテル大館」。大館の駅から数分の立地。とは言っても、学会のシンポジウムで聞いた情報によれば、大館の中心は「東大館」駅の方なのだそうだ。なので、周辺はハッキリ言って何もない。
ワタシにしては高い6000円の宿泊料を払う。ギリギリの予約だったので他の安いホテルを探す余裕もなかった。5階に温泉大浴場がある珍しいビジネスホテルだ。
チェックインして夕飯を食べに外に出る。フロントでカギを預けようとしたら、そのまま持っていっていいそうだ。変わったシステムだな…。
 
予算ギリギリで来ているので、夕飯は贅沢は許されない。とは言っても鉄ヲタらしく食パンと水だけ…までする気はないのだけれど。
学会でもらった周辺案内に載っていた「トマト&オニオン ラーメン陸」というイタリア風のラーメンっぽい名前の店が気になったので行ってみたら、「トマト&オニオン」というイタリアンの店と「ラーメン陸」という店が隣接しているだけだった。なーんだ。
 
ホテルの近所にはサンクスとモスバーガー。その近くに「レモンタイム」というレストランというか食堂というかがあったので、値段は分からないけどとりあえず入ってみることにした。
比内地鶏の親子丼定食980円也を注文。これが一番安かったのと、比内地鶏に惹かれて。…ちょっと予算オーバーだなあ。カゼの後遺症の鼻づまりで味がよく分からないのだからコンビニ弁当で適当に済ませるべきだったかな、と少し後悔。
定食の内容は、親子丼と味噌汁、ゴマ和えの小鉢、漬け物3種、あとは薬味の刻み海苔と紅ショウガ。味は(鼻づまりでよく分からないなりに)美味しかったと思う。が、タマゴの殻が混入していたのでちょっと減点。でも食後にケーキとコーヒーが付いたので加点!
客はずっとワタシだけだったが、次の客と入れ替わりという感じで店を出る。
 
サンクスで翌日の朝食を買い、ホテルに戻る。まだ今シーズン冬を体験していないワタシにはホテルの温泉大浴場がありがたい。しかも貸切状態だった。カゼも完治していないし、暖まって早く寝よう。
 
翌朝。大館は霧に包まれていたが、それも出かける頃には晴れていい天気になっていた。
ホテルをチェックアウトし、再び学会の会場である大学へ。
受付は昨日と同じ人だった。「今日はちゃんと入れた」と、お互い笑いつつ会場へ。
 
学会の内容は割愛して。
 
研究発表を昼休みの間に抜け出し、ここからはノリテツ開始。
まずは昼ご飯を…。
大館の中心は、大館駅から見ると南の長木川の対岸ということで、残念ながら今日は見る時間がない。
で、中心から外れた大館駅周辺は何もないかと思ったら、駅の南東にはちょっとした商店街が。でも地図に示されたジャスコは撤退してしまったようだ。日曜日だからなのか、普段からこうなのか、あまり活気はないな。
昼ご飯を食べるところがなければ、駅のコンビニでパンでも買うか、と駅に向かう。
 
…と、そのとき駅前の道端の日だまりに座っているネコが目に入ってしまった。以前飼っていたネコに模様が似ていたのと、太り具合がかわいかったのでちょっと撫でてやったのが運の尽き(!?)。すっかり気に入られてしまって、足元にスリスリつきまとって離れない。歩き出そうとすると追いかけてきてまたスリスリするものだから、こっちはネコにつまづいて転びそうになる。仕方がないので道端で道行く人の視線を浴びながらしばらく遊んでやる。トレンチコートにスーツという姿でネコをじゃらしている姿は周囲にどう見えたのだろう
 
ひとしきりネコに遊んでもらって(←なぜか低姿勢)、ようやく駅へ。駅のコンビニ・ニューデイズでサンドイッチと野菜ジュースを買い、駅の待合室で食べる。
さて、青森行きの普通電車に乗ろう。
 
駅の改札を入ると、大きなきりたんぽの像(?)、比内鶏の「顔出し看板」(これで記念撮影するのか…)、大館出身の有名犬・ハチ公の神社(?)と変わったものがいろいろ置いてある。
跨線橋を渡り、青森方面のホームへ。車両は…宿敵(笑)・701系だ。
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2006年11月24日

【秋田編2】かもしか

秋田での乗り継ぎは6分の連絡、特急「かもしか3号」青森行き。
「秋田・大館フリー」ではフリー区間内ならば特急自由席への乗車が認められているので、自由席に乗る限り追加料金はない。
列車は3両編成。先頭が禁煙指定席、真ん中が喫煙の自由席、3両目が禁煙の自由席とグリーン車の合造車となっている。自由席だけで見ると禁煙席の方が少ないのは最近珍しい。まあ指定やグリーン席を含めた全体から見れば禁煙の方が多いわけだが。
ワタシはタバコを吸わないので3両目の自由席に行く。半室しかないが乗車率はそれほどでもなく、発車間際にもかかわらず窓際の席ゲット。
 
「かもしか」はワタシにとっては思い出深い名前だ。中学1年の時、初めて「青春18きっぷ」で遠出したときに乗った列車名なのだ。
当時の「かもしか」は山形新幹線開通前、福島〜米沢間の板谷峠を越える臨時快速の名前で、EF71機関車に50系客車という組合せの赤い列車だった。
時を越えた今の「かもしか」は485系電車3両。塗り分けのパターンは国鉄特急色に似ているが、白地に青とピンクのラインという色遣いになっている。
自由席のシートは、生地の色こそ黒になっているが、先月見た九州鉄道記念館に展示されていたクハ481のものと同じ簡易リクライニングシートだ。まだ現役だったのか。
 
さて、ワタシは秋田県に足を踏み入れるのは初めて。車窓も初めての風景だ。
八郎潟干拓地や米代川、白神山地などを目にしては「おお〜、これがあの名高い…」などと(心の中で)感嘆の声を上げていた。臨時快速だった方の「かもしか」に乗った頃から、初めての土地を旅するワクワク感は変わらない。
 
秋田から大館までは90分くらい。案外遠かったな、という感想だ。
大館駅を出ると…おお、何もない(笑)。
駅前探検はとりあえず後回しにして、学会の会場に急ごう。
 
駅から会場の大学までは、案内状によれば徒歩7分と書いてある。
駅前に単線の線路が。これがたぶん小坂精錬の小坂鉄道なのだろう。旅客営業は廃止になったと聞いたが、貨物はまだ営業しているのだろうか。旅客営業している頃に乗ってみたかった。
その線路を越えると、駅から近いのにいきなり郊外ロードサイドの風景になる。モスバーガードライブスルー、デンコードー、ツタヤ、洋服の青山、カラオケ…それらと並んで、大学があった。
 
敷地は広くない。狭いと言われる我が大学よりもずっと小さい。まあ単科…いや、2科なので学部2つ分としたらこのくらいか。
入口の扉を開ける。すると、もうひとつガラス張りの壁がある。そのまま直進したら…おや、ドアの取っ手と思ったものはガラスのピラーだった。
どこが開くのだろう…とキョロキョロしていたら、ガラスの向こうから受付の女の子(たぶんここの学部生だろう)2人が盛んに指をさしている。よくわからないままにそっちに行ってみると、ガラスの壁だと思っていたところが開いた!自動ドアだったのだ…。最初の扉が手動だったので次も手動だと先入観を抱いてしまっていた。女の子2人に笑われつつ、こちらも頭を掻きながら苦笑いと照れ笑いで返す。受付から会場までも案内してくれたのだが、「ここです」と言われたにもかかわらず、どれが「ここ」なのかよくわからず(同じくらいの距離で3つドアがあったのだ)、見事にまた間違えてしまった…。
 
学会の内容は割愛します。
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2006年11月23日

【秋田編1】こまち

学会が続く秋。
今度の行き先は秋田県大館市。
決して勉強熱心なわけではなく、秋田県に行ったことがないからという趣味の問題で参加を決めたワタシ。これが東京開催とかだったら行かなかったかもしれない、という人種なのである。
 
2006年11月18日(土)。天気は晴れ。 
まずは新幹線「こまち」で秋田を目指す。 
直前にカゼひいたり忙しかったりで、ギリギリのチケット手配となってしまったので席は通路側。車窓マニアとしては残念だ。
乗ったのは「こまち7号」、東京発車時点では隣はいない。乗ってこなければいいなと思うけれど、ワタシが通路側の席ということは、窓側が空席であることは基本的にはあり得ないと思っていい。まあマルス(発券システム)の発券パターンが昔のままだったら、という前提の話だが。
 
案の定、次の上野で窓際の席の人が乗ってきた。後ろ2席と合わせての3人グループだ。隣に座ったのはワタシよりもちょっと年上という感じの大柄な男性。服装からしてビジネスでの旅行ではない。腕時計を右に着けているので、左利きなのだろうか。腕は太く、筋肉質で爪が短く、爪の間が黒く汚れている。事務職ではなさそうだ。
まあそんな観察をしてしまうのは、その人がさっさとブラインドを降ろして眠ってしまったからで、外が見えなくなったワタシはやることがないのだ。
 
仙台までの車窓はもう見慣れているのでいいとして、それから先の車窓は見たい。できれば仙台で降りてくれるといいなと思うが、ワタシの推理はそれを否定する。
まず、3人グループであるということ。そして窓側の席ということは、ワタシの手配よりも早い時点ですでに指定券を取っていたと考えていいだろう。「こまち」のE3系電車は2人がけが2列だが、併結のE2系「はやて」は片側が3人がけのシートになっている。つまり、「こまち」と「はやて」が分離する盛岡よりも前に降りるのであれば、「はやて」の3人掛けシート1列を指定すればよく、ワタシの予約よりも早い時点だったらその空席があった可能性が高い。なのにそれをしないということは、この3人は「こまち」に乗らなければいけない理由がある、つまり盛岡より先に行くと考えるのが妥当なのではないだろうか。
…と、絶望的な結論が出たところで、しょうがないからワタシも一眠りするか…。
 
仙台を過ぎても隣の人はまだ眠っている。
盛岡。まだ眠っている。
小岩井を過ぎたあたりでようやく起きてブラインドを開けてくれたので、かろうじて岩手山の姿を見ることができた。もう雪をかぶっている。
隣と後ろの3人は田沢湖で降りた。
もう隣には乗ってこないだろうと思ったら、地元のおばあちゃん3人組が入れ替わりで乗ってきた…。
ここで東京駅で買ったコンビニおにぎりを食べて昼食とする。
 
角館。
ここで秋田内陸縦貫鉄道に乗りかえて急行「もりよし」に乗っても大館着の時間は同じ。迷ったが、秋田内陸縦貫はワタシが使っている「秋田・大館フリーきっぷ」の効力範囲外だし、ここから先の秋田新幹線・奥羽本線もワタシは未乗車の区間なので、このまま「こまち」に乗り続けることにする。
 
大曲。
ここで「こまち」は進行方向を変える。次はもう終点秋田なので、今の時点の空席はもう誰も使わない。なので、空いている席に移動してようやく窓側に座ることができた。
 
そして秋田到着。
しかし、乗り継ぎの時間もあまりない。改札を出る時間もなく、跨線橋を渡って特急「かもしか」に乗り継ぐ。
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2006年11月11日

【北九州編10】富士・はやぶさ

「富士」「はやぶさ」はどちらも同じB寝台+A個室+B個室+B寝台3両の計6両構成。それが併結されて12両で東京を目指す。食堂車はもちろん、ロビーカーも外されて花形特急の面影はない。
ワタシの乗った3号車B寝台個室「ソロ」は一人用の個室が1階2階と千鳥状に配置されて、ワタシの13号室は1階。ドアを開けると意外と天井が高く、身長181cmのワタシでも普通に立ち上がれた。ベッドの真上は天井が低いが(たぶんここの部分が2階の部屋のベッドなのだろう)、腰掛けても頭がぶつかることはない。結構快適だ。ベッドは「あけぼの」のソロと違って枕木と平行な方向、一般的なB寝台と同じだ。車番はオハネ15-2002。今はなき「さくら」のために24系客車から14系に編入されたものだ。
 
室内照明も3箇所にあり明るい。が、点けると反射で外が見えなくなるので車窓マニアのワタシはもちろん全部消す。
壁にコンセントのようなものがあるので携帯の充電をしようとそのフタを開いたら(ボタンを押すとバネの力でフタが跳ね上がる)、そこにはなにやら小さなランプが。なんだろう?と思ってフタを見たら図案化された男女のマーク。30秒ほど考えた結果、どうもこれは便所使用灯なのではないか、という結論に達した。ありがたいようなどうでもいいような装備だ(笑)。車内整備の時の掃除機用コンセントでもないかなあと部屋中探してみたが、残念ながらなかった。保つだろうか、電池…。
 
外はすっかり暗くなって、過ぎゆく家の灯りをボーッと眺めているだけ。時々電池を気にしつつメールをしたり、学会で配布された資料に目を通したりして過ごす。
ワタシの体格では、ベッドの上に自分と荷物を共存させるのが難しいので足元に荷物が置ける個室は本当にありがたい。これで通常の開放型寝台と値段が同じなのだからこっちの方が絶対トクだ。知らない人と喋る楽しみはないかもしれないが、心を内向きにして過ごすのもまた楽しい。
 
東海道・山陽の寝台特急は過去に一度「あさかぜ」で広島〜横浜を乗ったことがある。
だから今日は広島までは起きていようと思い、実際その通りにした。
…が、尾道到着を覚えていない。
次に意識が戻るのは、浜松到着直前のことだ。
 
寝台特急でこんなによく眠った(眠ってしまった)のは初めてのこと。以前なら嬉しいものだから興奮して寝るどころではなかったのだが…その場合は翌日がボロボロなので、眠れたことを嬉しく思う反面、旅に慣れてしまった自分にちょっと寂しさを感じる。
どういう寝相をしていたのか、枕カバーが外れかけて枕の本体が見えている。その枕には「日本国有鉄道」のタグが縫いつけられていた。意外と枕は寿命が長いようだ。
 
浜松を過ぎ、時々ボランティアで来る大井川鐵道の乗換駅・金谷も過ぎた。
反対側の車窓を見ようと、たまたま個室のドア側に行ったら車販が来たのでモーニングコーヒーを買う。300円のコーヒーだけど、なんだかとても贅沢な時間を過ごしているような気分になる。
 
大井川を越えるあたりでは遠くに富士山がよく見えるいい天気だったが、だんだん近づいて行くにつれ雨が降った跡があり、沼津の手前では雲がかかって富士山は見えなかった。
小田原手前の相模湾も灰色にくすんで見え、ちょっと残念。
ここまで来るともうゴールは目前。14時間の列車の旅だが、終わるとなると残念なもの。
小田原を過ぎてからの1時間がものすごく早く感じられる。
 
横浜駅。
日曜なので普段よりは少なめだが、それでも結構な数の人が電車を待っているホームに降りる。
見慣れない個室の中から一気に見慣れた駅へと風景が変わる。
走り去る「富士・はやぶさ」を見送りたかったが、最後の仕事が残っている。ワタシが以前所属していた劇団の練習に行く友人と待ち合わせをしているのだ。土産の「堅パン」を渡して、練習時の補給食にしてもらおうというわけ。
 
博多から一緒に旅を続けてきた乗車券が自動改札に吸い込まれ、もう出てこない。
小さなパートナーとの別れ。ワタシにとって旅が終わる瞬間はここだ。
さて、日常に戻ろう。
 
北九州編 おわり
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2006年11月09日

【北九州編9】門司

またまた小倉駅。
さすがにちょっと小腹がすいてきたので駅ソバでも食べようかな…と思ったら、駅ラーメンだった。この駅ではホームによってそば店とラーメン店が分かれているらしい。
隣のホームに行くのも面倒だし、まあラーメンでもいいか、と「もやしラーメン」450円を頼む。
白いとんこつスープに細い麺。ラーメンに大して興味がないワタシでも九州って気分になる…なんとなく。
高菜というのは野沢菜漬けみたいなものだろうと思って適当に放り込んだら辛かった…「からし高菜」というのだということは後で知った。
 
改札を出て、コインロッカーに入れてあった着替えその他の荷物入りリュックを出す。あとは今日の宿・寝台特急「富士」を待つのみ。
「富士」には去年乗った「北陸」のようなシャワーの設備はないので、マンガ喫茶でシャワーを浴びておこう。
 
仙台の高速バス待ちで時々お世話になる「メディアカフェ・ポパイ」が小倉駅前にもあるので行ってみると、シャワーは1時間待ち(一人30分で2人待っている)とのこと。1時間待っていたら時間が足りなくなるのであきらめて他へ行くことにする。
旅の前に調べた記憶では、確か隣の門司駅にもあったはずだ。
 
門司駅。
海側はかつて工場でもあったのだろうか、多くは更地だ。唯一目立つ赤レンガの建物のところは「赤煉瓦プレイス」というサッポロビール工場の再利用施設らしい…が、遠目には何か営業していそうな雰囲気はなかったので眺めるだけにする。もし資料館とかがあっても時間的にもう閉まっているだろうし。
その隣のブロックが「キャズム門司」といって、ゲーセンやら焼き肉屋やらが入っている「郊外型アミューズメント施設」。ここにマンガ喫茶「メディアカフェ・プラネット」がある。
 
「メディアカフェ・プラネット」キャズム門司店に入ってみると、会員制だから会員証を作らないといけないという。旅行中にシャワーのために寄っただけだから二度と来ないよ、という旨を話したが、それでも会員証は必要なのだそうだ。そういうシステムなのだから当然だが。身分証を提示しろというので、免許証を渡したら申込書を渡されて、隣の台で書けという。その間、赤の他人に大事な免許証を預けるのは気分が悪いが、信用するしかない。悪用される時間を作らないよう、殴り書きで申込書を書いて大急ぎで再びカウンターへ。空欄もたくさんあるが、二度と来ないのは双方了解済みだからいいだろう。
「シャワーだけのご利用ですか?」
と聞くので、ちょっと驚いて
−え、そんなことできるんですか!?
と聞き返したら、カウンター氏、隣の上司っぽい人に聞いて
「できません」。
…じゃあ聞くなよ、と思ったが、こちらの意図を察してのサービス精神から出た言葉なので良しとしよう。オープン間もないらしいし(オープン記念で入会金は無料だった)、慣れていないのだろう。
 
早速シャワーを使わせてもらう。シャワーはポパイと違い有料(300円)だが、シャンプー、ボディーソープの他、洗顔フォームまで備え付けで、タオルとナイロンタオルも貸してくれる。
席は靴を脱いで上がる座椅子のような席にしたので、サッパリしたところで風呂上がりのドリンクを飲みつつ足を伸ばし45分ほどのんびりくつろぐ。
オープン席からは関門海峡の夕景も見えてなかなかの眺め。
利用しておいてこんなことを言うのも何だが、駅から近くてこんなに眺めのいいところの土地利用がゲーセンやマンガ喫茶でいいのだろうか…なんかもっとカネを生む仕掛けができそうだけど。まあこれもきっと暫定利用みたいなものなのだろうな。
 
会員証を作ったことで、明確なアリバイができたな…などとミステリーマニア的なことを考えつつ、店を出る。今日は学会の受付もなかったし、ワタシの足跡を証明できるのはあとは九州鉄道記念館の受付のお姉さんくらいか。他では少なくとも名乗ることはしなかった。
このあと「富士」に乗ったワタシが失踪して、別のところで殺人事件が起こる。一見無関係に見えたこの事件は実はつながっていて、失踪したワタシも被害者だと思われている。ところが実は殺人事件の真犯人はワタシ。しかし門司と門司港でのアリバイゆえに犯行は不可能のはず…。一体どんなトリックが使われたのか。壮大なスケールで贈る寝台特急「富士」殺人事件…なーんてプロット(?)を考えつつ、駅の反対側へ。
 
駅の南が旧市街地。時間もそれほどないので数ブロックを一回りするだけにしよう。パッと見、飲み屋さんの比率が多めに見えるのは工業地帯の系譜を持つゆえか。それとも単にたまたまそういうブロックを歩いただけなのか。10分ほど歩いて再び門司駅へ。
駅のコンビニで明日の朝食用のお茶とおにぎり、そして夜食用の大福を1個買う。
 
門司で「富士」は「はやぶさ」と併結し「富士・はやぶさ」となり、しかも機関車をED76からEF81に付け替えるのでその作業のため20分近く停まる。
今日はB寝台個室「ソロ」を取ってあるので、3号車へ。

上りは「富士」が1〜6号車、「はやぶさ」が7〜12号車だが、下りでは「富士」と「はやぶさ」で号車番号が入れ替わるという。このへんがアリバイ崩しに使えないかな…なんて書く気もないミステリーを考えつつ車内へ。
乗り込んだらちょうど車掌さんが巡回しているところだった。
車掌さんに「ご乗車ありがとうございます」とかじゃなくて「お疲れさまです」と声をかけられたので、なんだか同僚みたいだなあ…と思いつつ、切符を見せる。
個室の番号は13。ミステリーっぽい(笑)。車掌さんが案内してくれた。「カギは部屋の中にあります」とのこと。「北陸」はカードキー式で、「サンライズ」は暗証番号式だったが、「富士」は一般のホテルのような四角柱のでっかいキーホルダーがついた普通のカギだ。
先に検札が済んだので、ドアがノックされるのに注意を払わなくてもよくなった。窓際に移動して発車を待つ。

posted by 路地裏ねこ at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月07日

【北九州編8】門司港(その2)

九州鉄道記念館を後にして、門司港レトロへ。
まずは海の方に出てみると、「マリンゲートもじ」という建物が。
「マリンゲート塩釜」は立派な観光施設なのでそのイメージで行ってみたら、下関への海峡連絡船のチケット売場と待合室とトイレ、2階にはイスがあるだけの展望室と、観光的にはこれといって特に見どころのない施設だった。
 
そのまま海沿いを歩いてみる。レンガ色の建物やオープンカフェが見え、その風景を絵に描いている人もいて、ちょっぴりヨーロッパ気分になれるところだ。別にヨーロッパに行ったことがあるわけではないが…。
 
もう少し歩くと海が入り江状に切れ込んで突き当たってしまった。
反対側に行くのにこのままグルッと回り込むのは面倒だなあと思ったら、橋が下りてくるところだった。左右対称ではない跳開橋で「ブルーウイングもじ」という名前らしい。
歩行者専用の小さな橋だが、この近道効果は大きい。
 
このあたりもレンガ色が基調で見た目に美しい。
が、土産物屋だったり飲食店だったりと、中はそれほど興味をひかない。
タコ好きなワタシは「港ハウス」で「たこチップス」350円ナリを買って食べながら歩く。
店のオバチャンが前の人の注文「たこロッケ」(タコ入りコロッケ・6個380円)を「レトロッケ」(懐かし系のコロッケ・1個120円)と間違えたが、オバチャンいわく「だって『1個』って言うんだもん。たこロッケだったら『1パック』って言ってくれなきゃ」と非は認めない姿勢。前のお客は怒って何も買わずに帰ってしまった。この店は注文を受けてから揚げるのが売りなので待たされる。挙げ句注文間違いでその責任を客に転嫁されたらそりゃ怒るのもムリはない。1パックだって普通に1個って言うよ。これは店が悪いと思う。
 
たこチップスは薄切りのタコに唐揚げ粉のような衣をつけて揚げたもの。これはこれでうまいが、正直なところ薄切りだと衣の味が勝ってタコの味はよく分からない。ビールのおつまみの珍味って感じだ。名古屋のうなぎ屋で「なぞの天ぷら」なるものを食べて、その正体はさきいかの天ぷらだったのだけれど、それに似ている。
 
無料で入れる旧門司税関に入ってみる。オリジナル部分と補修・復元部分がちゃんと判別できるようになっているのはいいと思う。しかし、オリジナル部分に傷みが激しそうなところが一部あり、ちょっと心配にもなる。
 
そして「レトロ海峡プラザ」へ。ここも雰囲気はいいのだが、中身は結局のところおみやげ屋。これといって興味はない。明太子こんにゃく「赤い恋人」とかスッポンドリンク「そりっぱなし」に笑ったくらいか…買う気はしなかったが(笑)。
 
最後に三井倶楽部の無料部分だけ眺めることにする。内装は、横浜の人間にはちょっと氷川丸の内部を思い出させる。ここのショップで「堅パン」を見つけたので購入。
 
これで門司港レトロ地区は何となく気が済んだ。立派な観光地であって、しかし観光地以上のものではない。そんな感じがした。まち歩きマニアには発見は少ないところだ。
さて、小倉に戻って、そろそろ旅のまとめに入ろう。
posted by 路地裏ねこ at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする